当院の耳科の特徴
Point.1
適切な早期対応
耳の疾患は、犬・猫ともに多くみられ、再発することも多く、治らないと悩む飼い主様も少なくありません。
寄生虫、生活環境、免疫力の低下など、さまざまな原因で起こり、それを特定するのに時間がかかり、その原因を取り除くことが容易でないこともあり、再発を繰り返すことがあります。
当院では、長年の経験から、早期の診断を行い、飼い主様と動物への負担を考慮した適切な治療計画を行います。

Point.2
充実した設備と検査・治療機器
最新の設備を導入し、細胞診、アレルギー検査、培養検査など耳の病気の診断に必要な検査を実施でき、投薬、食事療法、オゾン療法以外にも院内併設のトリミングサロンと連携して耳に負担をかけないようその子に合う治療を行うことができます。

Point.3
個々に合わせた診療・フォロー
耳の病気の治療は、原因を取り除いた後、再発しないようフォローしていくことが大切です。
当院では、獣医師、看護師、トリマーそして、福島と上之手の両院で患者様の情報を共有し、継続的なフォローと指導を行っていきます。

耳科の多い病気
外耳炎
こんな症状はありませんか?
- 耳を頻繁に掻く
- 頭を振ることがある
- 耳から異臭がする
- 耳垢が増えた
- 耳を触られるのを嫌がる

外耳炎は、耳の入り口から鼓膜までの外耳に炎症が起きる病気で、犬や猫に多く見られます。主に細菌や真菌の感染が原因で、アレルギーや寄生虫、異物などが引き金となることもあります。外耳道がL字型で通気性が悪いため、炎症が起きやすい環境です。慢性化すると耳道が狭くなり、治療が難しくなることがありますので、お早めに受診にお越しください。
検査・治療方法
外耳炎の診断には、耳鏡を用いた視診を行います。
耳道内の炎症の程度や耳垢の状態を確認し、必要に応じて耳垢のサンプルを採取して顕微鏡で細菌や真菌の有無を調べます。また、耳道内視鏡を使用して鼓膜の状態や異物の有無を確認することもあります。鼓膜の損傷などが確認された場合には頭部のレントゲン検査を追加で行います。これにより、適切な治療法を決定します。

治療は、耳道の洗浄と点耳薬の投与を行います。
耳道内の汚れや異物を取り除くために専用の洗浄液を使用します。炎症が強い場合は、抗炎症薬や抗生物質を用いる場合もあります。基礎疾患がある場合は、その治療も並行して行います。重症化した場合は外科手術が必要になることもあります。
内耳炎
こんな症状はありませんか?
- 耳が痛そう
- 頭を傾けることがある
- バランスを崩す(ふらつく)ことがある
- 旋回をしたり、歩行がおかしい

内耳炎は、内耳に炎症が生じる病気で、通常は外耳炎や中耳炎の合併症として発生します。内耳は聴覚と平衡感覚を司るため、炎症が進行すると聴力やバランスに深刻な影響を及ぼすことがあります。内耳炎は、細菌感染やウイルス感染、アレルギー反応が原因となることが多く、早期の診断と治療が重要です。
検査・治療方法
内耳炎の診断には、耳道の視診に加え、細胞診断やレントゲン検査、耳道内視鏡を用いて鼓膜の状態を確認します。これにより、炎症の程度や原因を特定し、適切な治療法を決定します。
抗生物質や抗炎症薬の投与が主な治療方法です。また、内耳の炎症が進行している場合は、外科的手術が必要になることもあります。治療後も定期的なフォローアップを行います。
耳ダニ感染症(耳疥癬)
こんな症状はありませんか?
- 耳を掻くことが多い
- 頭を振っている
- 黒い耳垢が大量に出る
- 耳から異臭がする

耳ダニ感染症は、ミミヒゼンダニが耳道に寄生することで発生します。感染すると、強い痒みや耳垢の増加が見られ、放置すると外耳炎を引き起こすことがあります。特に子犬や子猫に多く見られ、感染力が強いため、他の動物への感染も注意が必要です。耳ダニは、耳道内の環境を悪化させる要因となります。
検査・治療方法
検査は、耳垢の顕微鏡検査を行います。耳垢を採取し、ダニの存在を確認します。また、耳道の視診を行い、炎症の程度や耳垢の状態を確認します。必要に応じて、他の感染症の可能性を排除するための検査も行います。
耳ダニ感染症の治療は、駆虫薬の投与が基本となります。
内服薬やスポットタイプの薬剤を使用し、耳道内のダニを駆除します。また、耳道の洗浄を行い、耳垢や汚れをきます。治療後は、再発を防ぐために定期的な耳のチェックなど定期的なフォローアップを行います。
よくあるご質問
Q.1
どのような病気を診てもらえますか?
耳腫瘍、中耳炎、耳血腫などの治療を行います。
Q.2
たまに耳を掻いていますが、どのような症状から受診をしたらよいですか?
耳の病気は慢性化や再発もあり得る病気が多いです。早期に治療を受けていただくことが重要となりますので、耳を掻くようであればお早めに受診にお越しください。
Q.3
料金はどれくらいしますか?