神経外科

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神経外科

当院の神経外科の特徴

動物に寄り添った医療

神経系の症状は、ふるえやけいれんが主に見受けられます。
しかし、怖いとか、不安とか、心理的なことでふるえることもれば、脳をはじめとした神経の異常が原因でふるえることもあります。
当院スタッフが動物に寄り添い、医療を提供いたします。

なかの動物病院ミーティング風景

個々に合わせたトータルサポート

神経系の病気の場合、短期間での治療で良くなることは残念ながらありません。動物たちに対してどのような治療を行っていくかを飼い主様としっかり相談させていただき、診察から治療、アフターフォローまでトータルサポートいたします。

犬の治療風景

充実した設備と検査

当院では歩行解析から、神経学的検査、血液検査等様々な検査を経て、原因や種類を診断します。
長年の経験や充実した検査を行い、適切な診断結果を元に治療を行います。

全身用麻酔装置

神経外科の多い病気

てんかん

  • 異常行動
  • 反応が鈍い
  • ふるえやけいれんが発生している
  • よだれが多い
犬

犬や猫で発症する可能性があり、全身にわたるけいれんや意識の消失が起こります。
脳の神経細胞が、何らかの理由で異常な興奮を引き起こし、発作を繰り返し生じるものです。
あらゆる年齢で発症する可能性がありますが、若齢から中年齢では特発性てんかんが、高齢になると腫瘍に関連した構造的てんかんが増加します。
雑種を含む殆ど全ての品種で起こります。

検査・治療方法

まずは問診を行い、身体検査・神経学的検査血液検査・尿検査、必要に応じてレントゲン検査や超音波検査などを行います。
治療は抗けいれん薬を継続して使用することとなり、病気を治すものではありません。その代わり、てんかんの回数や間隔、その激しさを減らすことによって症状をコントロールします。
適切な投与量を調整するために、定期的な診察と血液中の薬物濃度の測定を行います。
また、発作や異常行動などが起きた場合、とても重要な情報となりますので撮影した動画をお持ちいただけると助かります。

検査

椎間板ヘルニア

  • キャンと鳴く
  • 歩行が難しい
  • 排尿や排便ができない
犬

背骨と背骨の間には、椎間板というクッション材があります。
椎間板は、ゼラチン様物質が繊維組織に囲まれて存在し、椎間板物質とよばれています。
椎間板ヘルニアはこの椎間板物質が周囲の繊維組織を破り、脊髄神経を圧迫した状態です。
この脊髄神経を圧迫することで、症状が現れます。
程度によって、グレードが1~5まで分類されます。
また、ミニチュア・ダックスフンド、プードル、ビーグルなどで良く見られます。

グレード1痛みのみ
グレード2ふらつき(軽度の麻痺)
グレード3起立不能(重度の麻痺)
グレード4排尿困難(重度の麻痺)
グレード5痛覚消失(重度の麻痺)

そのまま放置しておくと症状が悪化する危険性があります。
重症の際は手術が必要な場合も多いです。
少しでも症状が見受けられたらお早めに当院へお越しください。

検査・治療方法

検査は神経学的検査、画像診断を駆使し診断を進めて行きます。
各種神経学的検査により、病変の発生部位や重症度の判定を行うために実施します。

主な治療法は、外科手術、内科治療(炎症を抑える薬の投与)、安静などです。
症状のグレードや全身状態によって治療方法が選択され、症状の改善を待ちます。
グレード2までは、内科療法に比べて外科療法は改善率が若干高いです。
グレード5になると、内科療法だけでの改善率は大幅に落ち込み、早期に外科手術を行ったとしても改善率は50%程度です。

手術

よくあるご質問

Q.1

どのような病気を診てもらえますか?

てんかんや椎間板ヘルニア、脊髄損傷、脳腫瘍など診察・治療も行っています。

Q.2

診察時にどのような情報が必要でしょうか?

起きた症状の様子や頻度、時間などの把握をして頂きたいです。
また、可能であれば症状が出ている際に撮影した動画をお持ちいただけますと助かります。
診療をする上で、とても重要な情報となりますので、可能な範囲でご協力をお願いいたします。