当院の内分泌科の特徴
Point.1
適切な診断
当院では歩行解析から、血液検査や尿検査等様々な検査を経て、原因や種類を診断します。
長年の経験や充実した検査を行い、適切な診断結果を元に治療を行います。

Point.2
個々に合わせたトータルサポート
内分泌系の病気の場合、長期での治療が必要となるケースがほとんどです。動物たちに対してどのような治療を行っていくかを飼い主様としっかり相談させていただき、診察から治療、アフターフォローまでトータルサポートいたします。

Point.3
専門病院との連携
当院では行っていない治療が必要となった場合、症状と治療内容によって専門病院へ紹介を行っています。
院長の獣医師としての長いキャリアがあるからこそ、信頼できる病院への紹介が可能となっています。

内分泌科の多い病気
糖尿病
こんな症状はありませんか?
- 水を飲む量が多い
- おしっこの量、回数が多い
- 体重が減っている
- 食欲がある

特に中高齢の犬や猫に多く見られる病気で、インスリンの分泌不足またはインスリンに対する感受性によって、血糖値が高くなる慢性的な病気です。
犬や猫の場合、特に肥満であると病気になりやすい傾向があります。
主に1型糖尿病と2型糖尿病があり、1型は自己免疫による膵臓のβ細胞の破壊が原因で、2型は生活習慣や遺伝的要因が影響します。
検査・治療方法
血液検査を行い、空腹時血糖値などを測定し、糖尿病の診断を行います。
また、尿検査も行い、 尿中の糖やケトン体を確認し、糖尿病の状態を評価します。
治療は大きく3つ行います。

1
インスリン療法
特に1型糖尿病では、インスリンの補充が必要です。
2
食事療法
血糖値を管理するために、食事の見直します。
3
運動療法
血糖値を管理するために、定期的な運動が推奨されます。
クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)
こんな症状はありませんか?
- 顔が丸くなったり、頬が膨らんでいる
- お腹に脂肪が溜まり、手足が細い
- 皮膚が紫色になっている部分がある

主に犬に見られ、副腎からのホルモン(コルチゾール)の過剰分泌によって引き起こされます。
クッシング症候群は、体内でコルチゾールが過剰に分泌されることによって引き起こされる病気です。主に下垂体腺腫や副腎腫瘍が原因で、ストレス反応や代謝に影響を与えます。
検査・治療方法
尿検査、内分泌検査を行い、血液中や尿中のコルチゾールレベルを測定します。
また、必要に応じてエコー検査を行い、副腎の状態や腫瘍の有無を確認します。
治療は原因によって判断を行います。

1
薬物療法
多くの犬において効果的であり、治療開始後に症状の改善が見られることが多いです。副作用としては、食欲不振や嘔吐、下痢などが報告されていますが、通常は良好に耐容されます。
2
外科療法
腫瘍がある場合、外科的に腫瘍を摘出することが可能です。
治療開始後は、定期的に血液検査や尿検査を行い、コルチゾールレベルや副作用の有無を確認します。
甲状腺機能低下症
こんな症状はありませんか?
- 元気がない
- 疲れやすい
- 体重が増えている
- 寒さを感じやすくなっている

特に犬に多く、甲状腺ホルモンの分泌が不足することによって代謝が低下する病気です。主に自己免疫疾患(ハシモト病)や甲状腺の手術、放射線治療が原因となることが多いです。
あまり食べない、元気がない、けど太ってくる、という症状が多く見受けられます。
皮膚の異常がある場合は、毛が薄くなる、皮膚がむくんだりシワができる、顔つきが変わる、などの症状も見受けられます。
他の皮膚病を併発することもあり、治りにくい皮膚病にかかっている場合、甲状腺機能低下症が基礎疾患としてあることがあります。
検査・治療方法
初めに、血液検査を行います。甲状腺ホルモン(T4、fT4)と甲状腺刺激ホルモン(TSH)のレベルを測定します。追加検査が必要な場合、他の疾患との鑑別のために、追加のホルモン検査や超音波検査を行うこともあります。
治療は主に、ホルモン補充療法を行います。
一般的には、1日2回の投与が推奨されますが、犬によっては1日1回の投与でも効果が見られることがあります。治療は生涯にわたって続ける必要があります。
治療開始後、数週間以内に再評価を行い、血液検査を通じてホルモンレベルを確認します。皮膚や被毛の改善には数ヶ月かかることがありますが、他の症状は数週間以内に改善が見られることが多いです。
よくあるご質問
Q.1
どのような病気を診てもらえますか?
甲状腺機能亢進症、副腎皮質機能低下症(アジソン病)、性ホルモン関連性皮膚症、褐色細胞腫、高脂血症などの診察・治療も行っています。
Q.2
普段どのようなことを見ていればよいですか?
犬や猫の普段と違った様子や行動、体調の変化、外見の変化などを見てあげましょう。
早期発見によって症状が軽いうちに治療ができますので、少しでもおかしいなと思ったら、ご来院ください。