消化器科

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消化器科

当院の消化器科の特徴

適切な診断

消化器疾患では、様々な症状が見受けられ、特徴的な症状がない場合も多いです。そのため適切な診断が必要となります。
嘔吐や下痢など慢性的な消化器の症状の場合でも、一般的な検査も行いますが、より専門的な検査を必要とする場合もあります。
当院では、長年の経験から、動物の状況に応じて検査を実施し、適切な診断と適切な治療を行います。

診断

充実した設備と検査・治療機器

一般的な身体検査はもちろん、最新の設備を導入し、X線検査、超音波検査、内視鏡検査などの設備を整えています。
消化器疾患を詳しく見るための検査を実施することができ、適切な診断を行うことが出来ます。
また、疾患が見つかった場合、当院では手術も行っているため、一貫して当院で治療を行っていただけます。

x線検査

個々に合わせた診療・フォロー

飼い主様へ、病状や治療方法を解りやすく丁寧に説明しております。
症状によっては併発する病気もあるため、動物に合わせて注意深く経過を観察しております。
患者様に合わせて継続的なフォローと指導を行っていきます。

個々にあわせた診療

消化器科の多い病気

異物誤食

  • 最近異物(食べ物以外)を飲み込んでしまった
  • 突然の嘔吐
  • 元気がない
  • 食欲がない
犬

特に若い犬に多く、異物により嘔吐が起こります。異物を食べてから数時間後に詰まってしまう場合や、数日〜数週間経ってから詰まってしまう場合もあります。閉塞が軽度な場合は食欲不振と嘔吐が時々みられますが、完全に閉塞すると強い痛みと嘔吐が見られます。長時間そのままにしてしまうと、腸が壊死して穴が開き、そのまま亡くなってしまう場合もあります。

検査・治療方法

X線検査や超音波検査を行い、異物や構造的異常があるかを検査します。
異物が小さい場合は、排便や様子を見たり、催吐を行います。しかし、場合によっては内視鏡や開腹手術による摘出を行います。

x線検査

膵炎

  • 元気、食欲がない
  • 嘔吐、腹痛、下痢、震え
  • あまり動かない
  • 丸くなる
犬

膵炎には、急性膵炎と慢性膵炎が存在します。
急性膵炎は、元気や食欲の低下、嘔吐、腹痛、下痢、震えなどの症状が見られます。
慢性膵炎は、特徴的な症状はあまりなく、軽度の症状で気づきにくい場合もあります。
強い腹痛の場合、祈りのポーズとも呼ばれる姿勢(伏せの状態からお尻を上げている姿勢)をとることもあります。
原因としては、脂肪分の多い食事や肥満といった生活面での要因や、ホルモンバランスに関連したもの、他の病気やケガによる合併症などが関連することがあります。コッカー・スパニエル、ミニチュア・シュナウザーといった犬種に多く見られます。

検査・治療方法

膵炎特有の症状はなく、他の消化器疾患の症状と重複するため、しっかりとした検査が必要になります。
まずは血液検査を行い、全身状態に異常がないか数値で診断します。
次に、エコーやレントゲン検査を行い、膵臓や周辺臓器を診断します。
膵炎専用の消炎剤や、点滴、吐き気や下痢に対する治療など様々な治療を行います。慢性膵炎の場合は、食事療法も行い、膵臓に負担をかけない生活を維持します。

血液検査

炎症性腸疾患

  • 下痢が長引いている
  • 嘔吐
  • 食欲不振
元気のない犬

これらの症状は長く続き、3週間以上続くが一般的です。
炎症性腸疾患は、胃、小腸、大腸の粘膜に原因不明の炎症を起こし、慢性の消化器症状を起こす疾患です。原因ははっきりとわかっていませんが遺伝や食べ物、腸内細菌環境、自己免疫などが複雑に関わって発症すると考えられています。
これらの症状は他の病気でも現れるので、適切な検査をして原因を突き止めることが大切になります。
様々な品種に発生しますが、ジャーマンシェパードやシャム猫といった特定の品種に多く見られます。

検査・治療方法

炎症性腸疾患と診断するまでに様々な検査や診断が必要で、他の病気の検討や原因がわかるまでに時間がかかることも多々あります。
まずは問診で詳しく様子を聞き、身体検査や糞便、血液、尿、画像検査(超音波検査やX線検査)などを行います。
これらの検査で原因を特定できない場合は慢性腸症と診断され、さらに細かい分析が必要になります。
実際に治療を進めながら症状の反応を確認し、病気を確定していきます。

炎症性腸疾患検査

治療は抗炎症薬、免疫抑制薬、食事療法、抗菌薬などを組み合わせた内科的治療を行います。当院では治療の初期には薬を比較的多めに使い、症状が改善すれば薬の量を減らしていき、なるべく負担を軽減します。ただし、薬を完全に中止できることは難しく、必要最小限の投薬を継続的に行う必要があります。

よくあるご質問

Q.1

どのような病気を診てもらえますか?

記載した多い病気以外にも、胆嚢粘液嚢腫、慢性肝炎、胃腸炎、腫瘍、門脈体循環シャント、ポリープなどといった病気の治療も行っています。

Q.2

異物を飲み込んでしまった場合、どうすればよいですか?

まずは当院に診察にお越しください。飲み込んだ異物の形状や経過時間、症状によって対処方法が異なります。当日中に摘出対応することも可能ですので、お早めにお越しください。

Q.3

嘔吐や下痢の場合、診察時どのように伝えればよいでしょうか?

頻度や色、形状をお伝えください。 下痢の場合は糞便を持って来ていただくか、お写真を取っていただくとより正確に判断することができます。