整形外科

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整形外科

当院の整形外科の特徴

徹底した麻酔管理

当院では高度な麻酔管理にも対応した、ハイスペックの全身麻酔装置を導入しています。
これにより、麻酔管理を徹底して行うことでき、安心して麻酔を行うことができます。
また、手術時には適切なスタッフ配置を行っており、人員も確保して万が一の場合にも対応できる体制を整えています。

全身用麻酔装置
全身用麻酔装置

動物に寄り添った医療

長年の経験から、手術時間を短くし動物の負担を軽減できるよう手術を行っています。
手術時には保温マットを活用しており、術中の犬猫の体温低下を防ぐことが出来ます。また、術後の回復期間にも空調管理されたお部屋で、安静を保ちます。
動物達の負担を減らせるような環境を整えています。

保温マット
保温マット

トータルサポート

診察時から飼い主様に納得いただける丁寧な説明を心がけています。
当院ではレントゲン機器を導入しており、画像を見ながらご説明いたします。
手術の場合、手術の説明から、入退院時の説明、術後のリハビリ等一貫してフォローさせていただきます。
納得して治療を受けていただけるよう診察を行っております。

レントゲン検査

整形外科の多い病気

骨折

  • びっこを引いている
  • 触ると痛がったり嫌がる
  • 元気が無く動かない
元気のない犬

外部からの強い力が骨に加わり、損傷すると骨折が起こります。
人と同じように部位や折れ方によって様々な種類があり、種類や年齢に応じて治療方法が異なります。
また、骨折により、皮膚や神経、筋肉などにも損傷が生じている場合もあります。

検査・治療方法

まずは視診、触診を行います。
骨折が疑われる場合には、患部のレントゲンを撮り、骨折の箇所や種類、具合を判断します。
治療方法は2パターンあり、処置やサプリメント等を服用して安静にする保存療法と、手術を行う外科療法です。
複雑度合や年齢などによって治療方法は異なりますので、獣医とご相談ください。

視診、触診

膝蓋骨脱臼

  • 時々後ろ足を片方挙げてスキップするように歩いている
  • 散歩を嫌がったり、長い距離を歩けなくなっている
  • びっこを引いている
  • 歩いている時や抱っこしようとすると突然キャンと啼く
散歩中の犬

通称「パテラ」と呼ばれており、膝蓋骨が正常な位置から内側または外側に外れてしまう状態のことを指します。
膝蓋骨の脱臼の程度によってグレードが1~4まで分類されます。
トイ・プードル、ポメラニアン、チワワ、ヨークシャーテリアなどの小型犬で多く見られますが、全犬種で認められる病気です。

検査・治療方法

歩いている様子の確認や触診、レントゲン検査を行います。
症状がほとんどない場合や、手術ができない場合には保存療法を行います。
鎮痛剤やサプリメントの投与、運動制限、生活環境の改善、肥満の場合には減量などを行います。
しかし、根本的な治療ではないため症状が悪化する可能性があります。
症状が重い場合は、根本的な治療を行うために外科手術を行います。

x線検査

特に骨格の成長が著しい時期には、パテラによって骨格や筋肉の形成異常が進行する可能性があるため手術を積極的に勧めることもあります。

グレード1膝蓋骨を押すと外れるが、手を離すと正しい位置に戻る状態。
グレード2基本的に膝蓋骨は正常な位置にあるが、足を曲げ伸ばしすると脱臼する状態。
グレード3膝蓋骨は常に外れたままだが、手で押すと正しい位置に戻る。
グレード4膝蓋骨は常に外れたままで、手で押しても正しい位置に戻らない。

前十字靭帯断裂

  • 何となく歩き方がおかしい
  • 後ろ肢で踏ん張れていない
  • 片方の後ろ肢の膝のあたりが腫れているような気がする
  • 片方の後ろ肢だけ横に流すような左右非対称の座り方をする
  • 歩く時に後ろ肢だけケンケンしたり、常に浮かせている
犬

犬ではスポーツによる断裂はあまりなく、多くが肥満による負荷や加齢に靭帯組織の脆弱化が原因と言われています。
日常生活で行うような軽微な運動をしただけで損傷してしまうことがあります。
一方で、猫では外傷による発症が一般的です。

検査・治療方法

触診や歩いている様子や、お座りをした時に後ろの足先が外を向いていないか、かかとがお尻についているか等をチェックします。
次に、整形外科学的検査と呼ばれる2種類の検査を行います。

1.脛骨前方引き出しテスト

すねの骨(脛骨)を膝よりも前へ伸ばすして膝関節の具合を診る検査

2.脛骨圧迫テスト

足の根元の関節を曲げ伸ばしし、脛骨が前へ変位するかを診る検査
その後、レントゲン検査を行います。
治療は、保存療法、外科療法(手術)のどちらかを行います。
軽度の場合、運動の制限や体重の減少、鎮痛剤の投与を行い、経過を見ますが、根本的な治療ではないため症状が悪化する可能性があります。
手術の場合は、整復手術を行い、根本的な治療を行います。

よくあるご質問

Q.1

どのような病気を診てもらえますか?

大腿骨骨折 、橈尺骨骨折、尺骨骨折、上腕骨骨折などの各種骨折の治療を行っています。
また、脱臼や健、靱帯、関節などの項目の治療も行っています。

Q.2

パテラは手術をしなくても治りますか?

程度や年齢に応じて、保存療法も可能です。
ただし、根本的な治療ではないため症状が悪化する可能性があります。
症状が重い場合は、根本的な治療を行うために外科手術をお勧めしています。